◇M様の半幅帯結び七変化

 

「頂いた半幅帯のしなやかさとハリに感動しました
正絹の半幅帯は他にも持っていますが、こんな手触りのものは他にはありません!」

 

オリジナル帯写真

タイシルクの格子柄帯はタイの伝統織物の中でも、
昔から色々な人々に親しまれている伝統的な柄です。日本的な格子柄模様にも似ています。
裏地はタイシルク紬風無地です。


乙女文庫【アイボリー地に黒・赤・黄緑の水玉 小紋】

文庫にツノをつけてちょっとかわいらしく結びました。華やかな雰囲気に合わせて、着物も軽やかな柄で。
タイシルクの帯は、織り模様の帯なので、紬のお着物によく合うんじゃないかと個人的には思うのだけれど、
華やさを強調したくて、やわらかな小紋に合わせてみました。


リボン【金泥地に白のはだれ雪模様 付下げ】


普段着用にはちょっと無理がありますが(^_^;)パーティーの雰囲気で思いっきり派手に結んでみました。
この結び方は、微調整不可能で、帯の長さが仕上がりを左右しますがこの帯は、私にとってはぎりぎりの長さでした。
これ以上長いと、ちょっと冗談みたいになってしまうかも。

光によって微妙に色合いを変える、深い色つやのタイシルクの豪華な一面を活かした結び方になったと思います。
実際、半幅帯を色々と持っていますがこのシルエットを実現できるのは、
しなやかでかつハリとコシのある、

このタイシルク帯だけでした。
華やかさを増すために、きき色で帯揚げを添えるのも楽しそう
私がもう少し若かったらなぁ~、と、ちょっと残念です(-_-)

 

矢の字くずし(オリジナル)【淡紫地に格子柄 花織紬】


「たれ」を引き抜かずに小ぶりの矢の字を結びます。
厚みは控えめだけど、帯の柄の見える面は広めで、裏と表のコントラストも楽しめる、私のイチオシの結び方です(^_^)v
今回は裏と表の配色を工夫して、「たれ」も「て」も結び際に180度ひねってみました。
このタイシルク帯の柔らかさならではの「ひねりわざ」です
最後に「たれ」を引き出す口を帯幅より狭めにしておいて、しっかり結べば帯締めも不要!
でも帯が薄すぎたりすると留まりにくいかも。その場合は帯締めを使えばOK。

小町結び【たまご色地に紺で麻の葉模様 大島紬】


つのだし風の、厚みの出る結び方です。
「たれ」先の位置を帯締めで決めるので、くるっと後ろに回す際にズレやすく、仕上げるのが、ちょっと難儀ですが、
半幅帯に帯締めを使うのも、味があっていいものですね。
帯締めは三分組紐を使い、前には帯留めも添えました(見えませんが)。

 

貝の口くずし(オリジナル)【灰藤色とモスグリーンの三角柄 小紋】


きりっとした結び方なので、紬の方が無難かな、と思いつつ「貝の口」の三角の結び目のイメージに合わせて、この柄を合わせました。
長尺なので、通常の「貝の口」よりも長くなってしまう「たれ」を折り返して「たれ」のしっぽをのぞかせています。
こうすると「矢の字くずし」にかなり似てしまうかしら。でも普通の「貝の口」だと、せっかくの柄の見える面が少なくて残念だから

 

二重文庫【濃緑地に赤・橙の縦線に蝶模様 紬】


文庫の羽を、右に2枚、左に2枚つくって結ぶので、かなり長尺でないと結べません。
この帯は尺があるし、コシとハリもあるので、とてもきれいに形が決まりました。
私は「若すぎる帯結び」と思っていましたが友人は「乙女太鼓の方が、若すぎて恥ずかしい」という意見でした。
店長さまはどう思われますか(?_?)


矢の字
【濃緑地に赤・橙の縦線に蝶模様 紬】


赤やオレンジの底に緑が輝くタイシルク帯に、光沢ある緑地の紬を合わせました。
帯の柄を最大限に広く見せられるのが「矢の字」の魅力ですね。
今回は帯丈がかなり長いので、「たれ」先を折り込むことで、本来なら裏の出る部分まで表を出すことができました。
こうすると、「たれ」で作る羽が厚ぼったくなってしまいますがどうせ帯締めでしっかりとめるのだから、まあ、いいや。
この帯は「たれ」先を折り込んでもまだ長いので、「て」先も二重にして折り上げていますから、厚みがそろってちょうどいいかも。
帯締めは、黒と白の千鳥格子柄の、細めの丸ぐけ紐。
半幅帯に帯締めを使う時は、お太鼓部分が小さいので通常なら隠しやすい端の始末に苦慮しますが、
小さくまとめて結んで真後ろに隠し、前には帯留めを使うのが私の好みです。