◇Y様の半幅帯結び・着物

 

帯を手にしてみて、まずこの光沢感としっかりとした
織りの重さに感動しました。
ずっと触っていたい感触です。

赤と黒のコントラストの間に、ピンクや黄、水色、黄緑など、
カラフルな糸が織り込まれているのがとても気に入りました。
思わぬところに可愛らしさが隠されていて、嬉しくなりました。
地の赤のお色目も深く、着物に合わせやすそうです。

早速、手持ちの着物を箪笥から引っ張り出してきては、
プレゼントの帯と合わせてみました。
個人的には、着付けをして写した臙脂の江戸小紋(単衣)との
帯合わせが気に入りました

着物の地の色と帯がとても合いますよね。
この臙脂の江戸小紋も、叔母(65才)からのものです。
叔母が着る前もその姉妹たちが着ていた着物です。
代々受け継がれてきた着物を着られることのうれしさを感じています。

臙脂の江戸小紋(単衣)に貝ノ口で


浴衣も、藍染めの綿絽のもので、古いものだと思います。
文庫で結んで。

藍染の綿絽浴衣に文庫で


昨日、色々と着物を引っ張り出してきては、タイシルクの帯と合わせてみたのですが、
その時は「この帯、どちらかというと紬にしっくりくるわ」と思っていました。

 

今度は垂れ物と合わせてみると、何と紬とはまた違った味わいで、楽しめるではありませんか。

 

型染め友禅小紋に「タイシルク帯」前姿


千總の縮緬地の総柄型染め友禅の小紋に合わせてみましたよ
いかがでしょうか?
とても素敵だと思いませんか(着物と帯が、です・・・)。
嬉しくて嬉しくて

帯も着物も両方映える!と思いました。

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型染め友禅に「矢の字風貝の口」結びの後ろ姿です

型染め友禅小紋に「やの字風貝ノ口」後ろ姿


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Y様よりいただいたお手紙より

私と着物についてですが、本当に普通の付き合いです。
小さい時から何かと言うと着物を着せてもらっており、その頃から着物が大好きでした。

やはり、着物の持つ華やかな感じが子どもながらに嬉しかったのだと思います。
着付けは家族から教えてもらったもので我流でしたので、
「もっと綺麗に着たい」と思い、10年ほど前に1ヶ月だけ着付け教室に通いました。
祖母が嫁入りの時に着た、裾に真綿の入った黒の振り袖や丸帯に始まり、
叔母たちや母の着てきた着物や帯がそのまま実家の箪笥に眠っています。
ここには、ほとんど自分の着物しか持ってきていませんが、
たまの帰省時には箪笥の中の古い着物を引っ張り出してきては羽織って楽しんでいます。
何十年という時を経て、我が家で着られ続けてきた着物を私も着ることが
できる喜びは、やはり一言では言いあらわせないものがあります。
私が小さい頃から着せてもらってきた着物類も、母がそのまま大切にしまってくれています。
次に着てもらえる人は未定ですが・・・(^_^;)

このような環境だったので、自然に着物に親しんできたといった具合です。
ですので、決して「通」ではありません。ご期待に添えずごめんなさいね(^_^;)

週末にお買い物や食事に出かける時、お茶のお稽古の時など、週に一度は着物を着るようにしています。
できることなら、常に着物を着て生活していたいと思っているのですが、
仕事をもっておりますので残念ながら今は無理な状況です。

気軽なお出かけの時には、紬に染め帯に絞りの羽織などを合わせています。
紅型の染め帯とか着物地で仕立て直した絞りの帯とか
モール織りの帯もモコモコしていてなかなか面白いです。
今までは、名古屋帯と袋帯しか合わせたことがありませんでした。

お茶やお寺へのお参りなどには、格の高い古典柄の小紋や付下げ、
紋付きの江戸小紋、一つ紋の訪問着などを着ていきます。
道行コートか羽織、夏には紗の道行など、必ず何かを羽織るようにしています。
お寺などへのご挨拶は、やはり格式が重んじられるため、手持ちの小紋、付下げ、
訪問着のほとんどは年齢が上がっても着られるような、流行のない古典柄のものです。
着物なら京友禅「千總」、帯なら「川島織物」が好きで、比較的フォーマルな席で色々と重宝しています。
明日もちょうど同僚の結婚式があり、千總の黄緑と水色の中間色のような
淡いお色目の訪問着と、几帳に鳳凰柄の銀綴れの帯をしていこうと思っています。

私のつたない着物生活は、以上のようなものです。
ピアノが専門で、仕事もそれに関わることなのですが、

家に帰ってきてからはなるべく違う空間を持ちたいと思っています。
それゆえ、着物や和食器、骨董品など、仕事とは違ったものを生活の中に求めてしまうのでしょうね。

読書、芸術的なものに触れることが大好きで、図書館や美術館、和雑貨屋さん、
和食器屋さん(陶器、磁器、漆器いづれも)、アンティーク着物屋さんなどには何時間でも居てしまいます(^^;)
そしてやはり、今一番の旬は「タイシルク」。
「タイシルク」自体はお店に置いていても、それを帯にしてくれているところは北海道では無いと思います。

半幅帯というと、どちらかというと「普段着に」という感覚でした。
実際、このプレゼントが届くまでは「あの浴衣に合わせてみようかな」など、普段着にと思っていたのです。
このタイシルクの帯を知ると、普段着だけではもったいないと

いう気持ちにさせられました。本当に素敵な帯です。

お稽古やお出かけの時には、どうしても古典柄小紋に名古屋帯の多い私ですが、このご縁を機に、
お出かけにも半幅帯を活用していきたいと思いました。
タイシルクの帯は、普段着だけではもったいない、どんどん色々な場で活躍できる帯だと思いました。

着物たちに、初体験のタイシルクの帯を合わせることができたなんて
着物を取り替え引き返して、本当に楽しい一日でした。
どんどん着物を着たくなる素敵な帯のプレゼント、本当に有難うございました。