タイシルクハウス
「タイシルクハウス」は主にタイの伝統的で多様な手織りタイシルクをご紹介するために開いたお店です。

当店は現在のところは主にタイの東北部の手織りで織られた伝統的なタイシルクを
使って、帯を中心に製作販売しております。日本の伝統衣装である帯をタイシルク
で仕立てることにより、異文化による多様な織物との出合いの楽しさを試みています。

タイの織物は民族や地方によって、色柄紋様が異なり、各地域ごとに特色があります。
タイシルクの特徴は手触りや光沢の風合いにもあり、様々なものがあります。
特にタイ東北部のイサーンと呼ばれる地域にはマットミーと呼ばれる独特な柄模様
の織物があります。タイ語で「マット」は括る、「ミー」は細い糸を意味します。
絞り染めの手法で、紐で絹糸を縛って染色する時に色が付かないようにする手法です。
この絞り染めの糸を使って織ったシルクのことです。日本の絣と同じ手法ですが、
特色は染色の数が多いことです。

村の女性達が手間と時間をかけて織った貴重な織物です。タイシルクを織っている
村人達の多くは農業を営んでおり、農閑期などに織物製作をして生計の助けにして
おります。昔から、日常生活のための衣類を女性達が作り、また生活の糧のために
市場にも出して販売するために自分達で蚕を飼い、糸を紡いで染色して機織してい
たのです。こうした生活の中で作られてきた家内工業による伝統織物は工芸品でもあります。

タイの伝統的な手織りタイシルクの主なものは絣織りです。日本の絣は時代の変革
の中で次第に失われ、現在では産地も生産量も限られたところにしか残っておりま
せん。タイでは近年、伝統的な絣が復興されて、美しい織物が沢山作られるように
なっています。日本の絣はアジアにルーツがあり、タイの絣も日本のルーツの一つと思われます。

タイの伝統織物と日本の伝統織物との間に共通の染織物が見られます。これは日本
の歴史文化の中で、織物が日本とアジアの交易や文化交流によって成されて来たこ
とであります。タイの絣と日本の絣は織物としては同じものですが、色、紋様や織
りなどでは大きな違いがあります。タイは風土的なこともあり多彩な特色ある織物
が豊富にあります。今の日本には失われて少ない、
多様で多彩な手織りの素晴らし
い伝統工芸品のタイシルクを紹介したいと思います。

タイシルク帯の製作販売を通じて、間接的ではありますが、タイの村で製作する村
人達の「タイの伝統織物文化の継承と村々の生活向上や雇用促進」の一助になればと思います。